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REAL TECH FUND

【株式会社 未来機械】
みんながワクワクするロボットを普及させたい。

2016.07.01
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若い発想とトラディショナルな技術、
地方創生とグローバル。
日本が求めるキーワードが
全部そろった会社。

photo_1永田未来機械という会社を社長からみてシンプルにいうとどんな会社なんですか?

三宅めちゃくちゃ変な、いままでになかった機械を作る会社なのですけど、そのやり方はすごくオールドファッションで、機械設計やものづくりは地域出身のベテラン技術者に支えられていて、コンセプトや制御システム、センサー技術などは若い研究者が世界中から持ってくる。

だから、結構無茶なことでも自信をもって当たり前のようにやっているんです。

そこが強みかなと思います。

永田若い発想、トラディショナルな技術と、地方創生とグローバル、いまの日本が欲しいキーワードが全部入っている。

それが未来機械の面白いところですね。

新しい発想が基本なんだけど、それを見守ってくれるベテランの技術者がいる。

孫レベルの生意気な若者の発想をきいて、「よしわかった一緒にやろう!」みたいな会話が香川で起こったイメージ。

若い研究者は海外を見ているから、世界レベルの課題を解決したい。

ベテランは地元の活性化も気になる。じゃあ両方やろうと。

photo_2三宅私も海外に出るのは躊躇しませんけど、その60歳とか70歳のベテランもかつては海外駐在経験があったとか、彼らは大企業出身だけど、大企業がちっちゃいときから勤めているから、そこが一番いいんですよ。

そうか、その経験は宝ですね。

三宅よくジェネレーションギャップってあるんじゃないですか?って聞かれますけど全くなくて。

ぼくらの若い頃もこんな小人数だったよって。そういう感じなんでしょうね。

永田ぼくらもユーグレナとしてそういう成長を経験してきて、それを次のベンチャーにシェアしたくてファンドをつくったんですよ。

たぶん、大きなものしか経験していない人は、小さいもの否定しやすいのだとおもいます。

でも小さいところから大きくした経験を持っている人は、小さいものを肯定するのですよね。


初めはやっぱり不安でしたよ。
そんな物を欲しがっている人なんて
いるのかなって。

photo_4永田そんな未来機械がいま注力しているのはソーラーパネル清掃ロボットですけど、はじめから自信があったのですか?

三宅中東でソーラーパネルを掃除するということについては、僕らが最初に取り組んだときは誰もやってなかったのですよね。

いまでこそ、砂漠での掃除をどうする?ということが課題になっているのですけど。

初めはやっぱり不安でしたよ。そんな物を欲しがっている人なんているのかなって。

僕らも最初のうちは半信半疑で世界中飛び回っていて、そのうちやっぱり中東でニーズがあるとわかって。

その時初めてこのビジネスいける!って思ったんです。初めてぼくが中東に出張して、はじめて中東のソーラーパネルを見たときでした。

もうパネルが砂塵で真っ白に汚れていて。ここだったらこのロボットでやっていけるって。

 

永田ソーラーパネル清掃ロボットを開発していて一番苦労したことってなんですか?

三宅iPhoneなんかと一緒で、ロボットって様々な技術の寄せ集めなんですよね。

ロボットを分解していくと個々の技術はそんなに目新しいものばかりではない。

でも、無数の技術の中で、何をどう選んでどう組み合わせると一番かを考えるのがロボット開発の難しさであり面白さなんです。

ロボットが自然に我々の未来の社会に受け入れてもらうためには、従来、手作業などでやっていた作業をどうやって機械化するかを考えるのが一番大事なんですよ。

人型のロボットを作るっていうのもあるかもしれませんが、そんなことをすればコストばっかりかかって問題も発生するし、であれば人型ではない専用のロボットをつくって、かつその専用のロボットに全自動で掃除させようとも考えると思うんですけど、それだとちょっと融通が利かなくなるわ、コストも高いわで普及しない。

ひとがやる部分とロボットがやる部分をすみ分けて、どうやったら一番適切でひとに喜んでもらえるか。

つまり、製品としての最適化の部分、そこが一番難しいところです。

そのためには、ひとの得意分野とロボットの得意分野をわかっていないと良いものが作れないんです。そのために現場の作業を観察して、形にしていかないといけないんですね。

機械と人間が一緒に働く方法をデザインする。意外とそれってできている企業がないんですよね。

人と機械の共生を未来の形にしているんですね。

photo_5三宅我々はパネルの上では完全自動でリモコンなしでロボットが走って、あるブロックからあるブロックまでは人が載せ替えるっていうのが一番いいって考えて提案しているんです。

実はそのリモコンなしで自動で走らせるっていうのが意外に難しいんですよ。

技術的な課題はそこにありました。

部屋の中みたいにいろんなものが落ちているわけではないのですけど、ソーラーパネルの上というのはパネルが並んでるだけなんで、一見簡単そうなんですけども、温度がすごく高いってこともあるし、すごい埃の中だったり、段差がものすごいとか、意外とパネルとパネルのすきま間隔もばらばらで。

そこを自動で動かすには市販されているセンサーを使ってもうまくいかなくて、で、結局最後はセンサーも独自で開発するのですけど、そこに至るまでは機械でやろうか、センサーでやろうか、制御でやろうか、いろいろトライアルをしてるんですね。

で、そういった中で一番いい方法として、センサーを開発して、センサーで測ってパネルに合わせて走行する。

それをいちいちつくって、中東に持って行って走らせて試験するんです。

日本で試験するとパネルの表面やつなぎ目がガタガタじゃないんで、簡単にうまくいっちゃうんですよ。

だから時間がかかって大変なんですけど、いちいち飛行機にロボット積んで、キャリーバッグに入れて、途中の税関に何回も止められながら、そのうちに税関をどうやってスムーズに通るかっていうノウハウも身につけて(笑)


現地のお客様が
「とにかく早く動かしてくれ!
毎日使っているから困るんだ!」って。

永田今はソーラーパネル清掃ロボットの開発を進めていますけど、次のステップはどんな感じですか?

三宅次のステップは量産機の開発ですね。

いま試作機を中東3ヶ国で実際に使ってもらってて、耐久性とかユーザビリティなどのテストをしているんですけど、耐久性よりも性能を優先した試作機にもかかわらず、意外と壊れたりしてなくて、たまに問題とかでうちのエンジニアがいって対応するのですけど、現地で利用してるお客様が「とにかく早く動かしてくれ!毎日使っているから困るんだ!」って。

現地でのコミュニケーションを通じて、トラブル時のマニュアルなども出来てきたので、いよいよ適正なコストで安定した量産型のモデルの生産に向けて準備中です。

永田ソーラーパネル清掃ロボット以外の未来機械の構想ってありますか?

三宅ソーラーパネルの清掃だけじゃなくて、パネルの検査をやって欲しいという依頼もありますね。

実はロボットで検査やメンテナンスをしてほしいものって世の中には無数にあるんです。

日本だと高度成長時代にできた高速道路や鉄道の橋脚とか、そういうコンクリートや鉄骨の建造物とか、化学プラントのタンクやパイプの外とか中とかの検査とか。

洋上風力発電施設もロボットのメンテナンス需要があるとおもいますよ、危険な場所のオイル交換とか。

そういう未来の新しいインフラにはあたらしい需要があるとおもう。

三宅そうですね、いままで見たこともない機械を作るのが我々得意分野なんです。

はじめは作業の分析からはじまって、手作業では効率が悪いところを探して、それを見てどんな機械を作ればいいかなってところから作るんです。


リアルテックファンドの
話を聞いていたら
創業当時の
夢を思い出したんです

photo_6永田三宅さんとリアルテックファンドの出会いのきっかけについてお話ししてくれませんか?

三宅さんと知り合ったのは10年以上前ですけど、学生時代に一緒のタイミングで起業したこともあって、ずっと意識していたんですよね。

うちは教育の会社をしていたけど、三宅さんはロボットを作っていて。

未来の地球を作るんだって。正直憧れてた。

それが今年の2月にたまたま三宅さんと再会した時に、お話とか聞いていたら、なんだか受託の会社になっていて。「三宅さん違うじゃん!」って言ったんですよ。

目の前の受託を続けているうちに夢を忘れていたんだよね。

それでユーグレナやSMBC日興証券と一緒に、従来のベンチャーキャピタルではなくて、技術を愛して世界を変えようという会社を支援するファンドの計画を話して、一番最初の投資先として未来機械に投資をしたいって話したんです。

三宅丸さんからリアルテックファンドの話を聞いているうちに創業当時の夢を思い出したんですよ。

ほんとうにそれって偶然か必然かわからないけど、僕らのリアルテックファンドの話が、お金だけじゃなくて、ビジョンの練り直しとか、三宅さんに夢を思い出させる効果があったんじゃないかな。

永田ベンチャーキャピタル業界では未来機械は有名だけど、出資を受け入れなかった会社としても有名じゃないですか。それがなぜ今回一緒にやろうとおもったんですか?

三宅今までいろんなところからお話を頂いてきたんですけど、やっぱり一緒にやっていくって感じじゃないなって。

やっぱりお金が一番というところとは、すくなくともいまのタイミングではなんかちがうなっていうイメージだったんですけど。

そこで、丸さんの仲介でお話をさせて頂くうちに、いちばんのポイントになったのはベンチャーとしてやってきた同じ想いをもっていることですよね。

新しいものをつくって市場にだしていこうという。投資をしてお金を増やすことだけじゃなくて、ものを作り出すことに価値があって、そこに経験があるところに信頼感がおけて、価値観が共有できるなっておもったのがいちばんでした。

photo_7永田最後に皆様から一言ずつお願いします。

ありがとうという感謝の気持ちです。

自分の人生のなかで共に学生時代からの付き合いのある三宅さんと一緒にやっていけるのは感謝しかないです。

これからは共に世界を目指せる仲間になれるし、多分困難も沢山あると思うけど、同じ船にのれるのは運命に感謝したい。

永田 私は、常に科学というのは再現性が必要だと思っていまして。ぼくらがユーグレナで経験したことをもう一度再現することで、このリアルテックという領域がもっと拡大して前に進むことになると確信していて、それを体現できるのが未来機械だと思っています。

リアルテックファンドが応援することによって、いい意味での成功、すなわちIPOとかではなくて科学をやっている会社としての成功を三宅さんに体感して欲しいし世の中の人に見て欲しい。

それによって社会が良くなる事を三宅さんたちと共有できることは喜びだし、わくわくします。これからは苦しい時もあると思いますけど、一緒に戦っていく仲間として頑張りましょう。

photo_8三宅最近は以前にも増して朝が来るのが楽しみになったんです。

みんなと一緒に仕事が出来ることになって、もの凄くワクワクしています。

今までは、やりたいという夢と、目の前の問題とが整理できずに苦しかったのですけれど、すごい援軍をもらってやれるんじゃないかなって思っています。

これからも見ていてワクワクするし、普及する製品を作らないといけないと思います。新しいロボットを普及させるのは未来機械かなって思ってもらえるような存在になっていきたいです。

永田・丸一緒にがんばりましょう。