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【Real Tech キャリアデー2019レポ】大企業からベンチャーに転職して変化したことは?転職経験者たちがガチ本音で語るベンチャーの魅力とその実態【前編】

2020.03.02
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2019年12月1日、ビジネスサイドの採用に特化した国内精鋭のリアルテックベンチャー13社が集結する合同採用イベント『Real Tech キャリアデー 2019』が東京・田町にて行われました。第1部のパネルディスカッションでは、リアルテックファンド永田暁彦をモデレーターに、3名のベンチャー転職経験者たちが自身の生の体験をもとに熱い議論を交わしました。登壇されたのは、AMI株式会社マネージャーの神尾翼氏、株式会社ニューロスペース取締役COOの北畠勝太氏、そして株式会社チャレナジー執行役員CSOの水本穰戸氏。イベント参加者からの反響も大きかったその内容を以下にまとめました。


【登壇者紹介】

永田:今日は3名の方にご登壇いただいていますが、皆さんさまざまな会社からテックベンチャーに飛び込んだメンバーですね。私もその仲間です。どういう経緯で転職を志したのか、実際に飛び込んでみてどうだったか、今後のビジョンなど、リアルな部分まで含めてお話していただければと思います。

それでは、神尾さん、北畠さん、水本さんの順に簡単に自己紹介をよろしくお願いします。

神尾:AMI株式会社(以下「AMI」)の神尾と申します。よろしくお願いします。AMIは新しい医療機器を作っている会社です。今は医療機器の中でも特に新しい聴診器を開発しています。

私は今37歳で、大学卒業後に富士ゼロックスという会社に新卒で入りました。そこでは主に組立性の評価・改善や工程設計などの生産技術に関する仕事をやっていました。その次に製造業向けにコンサルティングサービスを展開しているコンサルティング会社に転職をしました。そして今年の5月にAMIに入社しました。ポジションはマネージャーなんですが、いわゆる全部やるという形で、COO的な役割で仕事をしています。

北畠:初めまして、株式会社ニューロスペース(以下「ニューロスペース」)の北畠と申します。よろしくお願いします。ニューロスペースは一言でいうとスリープテックベンチャーでして、睡眠センサーやアプリケーションなどさまざまな技術を用いて睡眠改善に取り組んでいる会社です。私自身は、新卒でコンサルティング会社に入りまして、その後エムスリーという医療×ITの比較的大きめのベンチャーで仕事をしておりました。ちょうど丸2年ぐらい前にニューロスペースに参画しまして、取締役COOという形で事業全般の統括を担当しております。歳はたまたま神尾さんと同じで37歳です。よろしくお願いします。

水本:水本穣戸と申します。株式会社チャレナジー(「以下チャレナジー」)は風力発電の開発をしているベンチャーでして、台風でも発電できるという世界初の画期的な風力発電機の開発を行っています。私は今32歳で、役職は執行役員CSOです。自分で勝手に役職名をつけていいと言われたので、戦略立案ということでチームストラテジーオフィサーという名前を付けてみたんですが、ベンチャー企業なので自分で戦略を立てて、自分で実行して、自分でレビューするので結局自分で全部やることになっています(笑)。なので、この名称についてはちょっと後悔しているんですけれど、そんな役職をしています。経歴は横浜国立大学経済学部を2010年に卒業して、三菱重工業株式会社という重工業メーカーに入社しまして、4年半ぐらい海外向けの原子力発電のプラントの営業をやっていました。そこでは数億円~数十億円単位のプロジェクトから最後は2兆円ぐらいの大きなプロジェクトまで経験させていただきました。その後はコンサルティング会社に転職したうえで、現在のチャレナジーに2016年に入社をしました。チャレナジー自体は2014年創業なので、二年目の段階でジョインした流れでした。

永田:ありがとうございます。全員コンサルティング会社を一度ご経験されているんですね。

皆さんどうやって転職したいと思えるベンチャーに出会い、転職を決断されたのでしょうか?そこにどういう経緯があったのがぜひ聞いてみたいのですけれど、神尾さんからお願いしてもいいですか?


『自分がいることが想像できる』

神尾:AMIに転職に至った理由としては二つありまして、当時私は転職活動をしようと思っていたのでいろいろな転職サービスに登録していました。フォースタートアップスというエージェントさんが面白そうなベンチャー企業をいろいろ紹介してくださっていたのですが、その中でAMIに興味が出てきたというのが転職の一つの理由でした。二つ目の理由は、もともと私にはものづくりのバックグラウンドがあったので、IT系の仕事に就くよりは、実際にものを使って新しい価値を生み出していくことがやりたかったんです。以上の理由から一番面白いと感じたAMIに転職しようと決めました。

永田:面白さを感じる要素として、仕事の業種や分野、解決したい課題など様々な切り口があると思うのですが、神尾さんがAMIを面白いと感じた理由は何ですか?

神尾:AMIが扱っているのは医療機器の中でも聴診器なんですが、皆さんが良く知っていて、かつあまりイノベーションが起きていないものを使って、新しい医療を創っていこうとする姿勢に面白さを感じました。

永田:例えばですけど、新しい医療を創る会社だったらオムロンに入ってもいいですよね。その中でもなぜAMIを選んだんですか?

神尾:オムロンに行った時の自分があまり想像できなかったんですよね。もっと自分で色んなことを動かしていきたいという気持ちがあったので、大企業よりはベンチャー企業にしようと思いました。ほかの会社と比べてもAMIがまだまだ赤ちゃんの会社だったので、ここの会社だったらいろいろなことができそうだと感じてAMIにしました。

永田:今のお話を聞いていて、「自分がいることが想像できる会社」というのはひとつ重要なキーワードのように感じました。


『「自分がやっている」という手触り感』

永田:北畠さんはどのようなきっかけでニューロスペースに出会い、転職に至ったのでしょうか?

北畠:ニューロスペース代表の小林を私が信頼する人から紹介されたというのが直接的なきっかけでした。私自身の背景としては、前職ではエムスリーという比較的メガベンチャーと呼ばれる会社にいました。エムスリーについて平たく言うと、30万人ほどいる日本の医師のうち約8割がそこの会員になっているというとんでもないプラットフォームを運営している会社です。私はそこで事業開発をやっていたんですが、徐々に人の褌で相撲を取っているような感覚がしてきて、それが自分の中で気持ち悪くなってしまったんです。なのでリスクをとってどこかに飛び込んでみたいという気持ちになりました。その当時代表の小林が1人で会社を運営していた時代にニューロスペースと出会って、ここから「睡眠×ビジネス」いけるんじゃないかと思ってジョインした次第です。

永田:エムスリーには何年ぐらいいましたか?そしてエムスリーに入社した時と退社した時の社員の人数はどれぐらいでしたか?

北畠:エムスリーには7年ぐらいいました。入社した時は100人ぐらいで、退社した時にはグループ会社を含めると5000人いたんじゃないですかね。

永田:百人から数千人ですか、幅がかなりありますね。同じベンチャーでも100人の時には手触り感ありましたか?

北畠:ありましたね。私が入った事業チームも3人ぐらいの小さなチームでした。営業も製薬会社に自分自身で直接電話を掛けるというようなことをやっていて。全部自分たちでやっているという手触り感はありましたね。

永田:北畠さんの働くことについてのテーマの一つは自分のやっていることが組織全体に影響しているという「手触り感」ということでしょうか。

北畠:そうですね、一歩目を自分で踏み出せる環境だと手触り感を感じられますし、メンバーと一緒にやる時でも自分自身も一歩目を踏み出せる環境だと私は楽しさを感じますね。


『自分のやっていることが可視化される』

永田:水本さんはどのようなきっかけでチャレナジーと出会い、転職を決めたのでしょうか?

水本:まず大企業をやめようとおもったきっかけなんですけれど、数億~数兆円規模の大きなプロジェクトでは、自分がとても小さな歯車のひとつとして仕事をやっていくことになります。そのプロジェクトの成果が日経新聞に載ったり、テレビで取り上げられるんですね。もともとはそういうところに学生時代憧れて三菱重工に入ったんですけど、実際それを見た時にあんまり嬉しくなかったんです。自分の直接やったことがメディアに載っているわけではありませんし、自分の仕事が何に繋がっているのかあまり見えないということを感じました。そういう環境で働き続けることへのやりがいも薄れてきてしまったので、自分がやっていることがもっと可視化されて目に見える形で成果が出てくるようなところで挑戦したいという思いが湧いてきて、ベンチャーへの転職を決めました。

そしてなぜチャレナジーに転職を決めたかというと、僕が気候変動と環境問題に貢献したいという意識を強く持っていたからです。僕が学生時代に参加したイベントで、孫さんが「自分が登りたい山を決めるだけで、人生の半分が決まる」ということを仰っていたんですが、その言葉を借りると僕は途中で気候変動や環境問題という山を見つけてこの山に登ろうと決めました。そのような課題設定のベンチャーを探していた時に、たまたまチャレナジーの創業者である清水とイベントで出会いました。当時のチャレナジーは清水と共同創業者の2名しかいない、まさにアイディアしかないような状態でした。清水と一年ぐらいの付き合いの中でディスカッションを続けていくうちに、チャレナジーという会社は僕がやろうとしている気候変動の問題に正面から取り組んでいると感じ、ここで挑戦してみようと思ってチャレナジーを選びました。

永田:なるほど。水本さんのキーワードは、「自分のやっていることがきちんと可視化される」ということでしょうか。これは少し北畠さんと似通った部分もあるかもしれませんね。しかも、気候変動という自分の登る山を決めていらっしゃったんですね。もしかしたら、チャレナジーという会社の技術が同じでも解決したい課題が違っていたらチャレナジーを選択しなかったかもしれませんか?

水本:そうですね。いまの代表の清水が全然違うことを課題に設定していたらチャレナジーには入らなかったと思います。一緒に働く人も大事ですけれど、僕は解決したい課題やテーマも重要だと思っています。

永田:気候変動を本気で問題解決ということを、エネルギー分野でやるならエネオスに入ってもいいじゃないかということも言えるけど、先ほどの「自分のやっていることの可視化」というポイントと掛け算するとテクノロジーベンチャーに辿り着いたと。

水本:そうですね。

永田:会場の皆さんも現状に対する課題感とか疑問を持っていらっしゃるかもしれませんね。私はリアルテックファンドの仕事はお金を投資することだけじゃなくて、チームをきちんと作っていくということが最大の仕事だと思っているのですが、自分がやっているんだという手触り感とか、会社の中に入ってアクションした時に自分と会社が一体化している感じみたいなことがテーマになっている方が多いですね。逆説的に大企業になればなるほどそこが疎遠になっていく方が多いのかなという感じがしています。

水本さんが仰られた登る山を決めるということに関しては、コングロマリット化してる会社だとそこを目指して入ったのに実際にはやることが全然違ったというようなこともあるのかなと思います。ユーグレナ社でもある話なので少し耳が痛いお話なんですけれど。そこを一本に決めきれるという点では事業がシンプルなベンチャーの魅力なのかもしれませんね。ありがとうございました。


『嫁ブロックという壁』

永田:行きたい会社を見つけられた人ってすごくハッピーだと思うのですが、それは車でいうとアクセルにあたりますよね。反対にブレーキの部分があると思うのですが、実際転職するときに不安だった部分や、実際に転職してみたら想定していたことと違った部分などはありましたか?

神尾:まず転職する前に不安だったことは二つありました。私は、もともと東京で働いていたので、家族をみんな連れて鹿児島に引っ越すということを意思決定した後、鹿児島の地で家族がちゃんと生活していけるかどうかがひとつ不安でした。もう一つは自分自身のことで、実際に会社でちゃんとバリューを発揮できるかどうかという点には不安がありました。

永田:一つ目については、ご家族の合意に関する問題ですよね。奥様はなんとおっしゃっていましたか?

神尾:はい、私の妻は「意味がわからない」と(笑)

永田:どうやって乗り越えたんですか?その「意味が分からない」の山を(笑)

神尾:自分のやりたいことと、いくつか選択肢を見せながら将来的にはAMIという会社に行くことが一番良いということを頑張って説明しました。100%納得はしてもらえなかったと思いますが、最後は「俺を信じてついてきてくれ、頼む」というような形でした。

永田:そこまで神尾さんに言わせるAMIもすごいですよね。

実はリアルテックファンドの投資先の6割以上の会社が東京以外の会社です。テクノロジーは大学にあることが多く、かつ地方大学には魅力的なテクノロジーを持つ会社があることが多いので、神尾さんのような都市から地方への転勤は良くあるパターンかなと思います。

北畠さん、水本さんもご結婚されているということですが、実際ご家族のリアクションはどうでしたか?

北畠:私の場合、二人目の子供が生まれるタイミングでニューロスペースにジョインしたので、「なんで今なん?」と言われましたね。ダメとは言わないけどなんで今なのかということは当時すごく言われた記憶はあります。

永田:今はどうなんですか?

北畠:なし崩し的に(笑)決めたら基本的には後押ししてくれるタイプの人ではあるので、ちゃんと話をして、今は応援してくれていると思っています。

永田:例えば転職前と後を比較して、ご家族の方から転職した今のほうがいいねと言われている部分ってありますか?

北畠:やっぱり、ニューロスペースは睡眠ベンチャーなのでちゃんと寝るんですよね(笑)前にいた会社だと忙しいと睡眠が不足することもあったんですが、睡眠ベンチャーに入ってからは睡眠がビジネスになるということを実際に自分たちで体現していくので、ちゃんと寝るんです。そうなると当然家に早く帰るようになるので、子育てをしている家族の環境を考えると良い変化だったのではないかなと思います。

永田:なるほど。水本さんはどうでしたか?

水本:ベンチャーに転職すること自体には抵抗はなかったみたいなんですが、彼女側の親にどう説明するのかということをすごく気にしていました。転職しようと思った時がちょうど結婚すると決めたタイミングだったので、それを聞いた自分の両親がどうリアクションするかということを彼女は気にしていたんですね。実際には彼女のご両親にもすごくサポートしていただきました。応援しますと言っていただけたのはすごくありがたかったです。さらに付け加えると、彼女はもともと大企業に勤めていたんですけれど、僕の転職後の働き方を見て彼女もベンチャーに転職しまして、今は夫婦でベンチャーに勤めています。

永田:ビフォーアフターでいうと、水本さんの働き方を見てプラスの刺激を受けて奥様もベンチャーに転職されたということですよね。

水本:そうですね、もちろん働き方もありますし、自分のやってることが実際に可視化されているということを話した時に彼女もすごく刺激を受けていましたね。

永田:ありがとうございます。今日会場の皆さんにはきちんとベンチャーの実態をご説明をしたいので、良いことも悪いことも包み隠さず話しています。


『自分がやっていきたいことが本当に実現できるのか』

永田:先程神尾さんがおっしゃっていた「自分がやっていきたいことが本当に実現できるのか」という不安は、転職時のひとつの大きなテーマかなと思います。自分の能力が転職先で発揮できるのかどうかについて、実際に転職してみてどうでしたか?自分の能力と、実際に求められる能力のギャップなどあると思うのですが、そのあたりいかがでしょうか。

神尾:実際にAMIで働くまでは不安もありましたけど、AMIに入ってからはそういう不安は一切なくなりました。というのも、いままで自分がやってきた資産も使える環境もありましたし、ベンチャーに入ったら全部自分がやらないと何も進まないぞというのを感じて、実際に自分で仕事を動かしていく中で不安はどんどん消えていって、これならやっていけるぞという確信を得たという感じでしたね。

永田:なるほど。自分がやらないと進んでいかない状況って我々のようなタイプにとっては幸せな状況だと思います。これは水本さんにお聞きしたいんですけど、それこそ重工みたいな大きな会社だと、いかに全体で動くかということが大切だったりしますよね。それに慣れている人が、自分がやらなくちゃならないという環境に来た時に、どうして皆さん楽しいと感じられているんでしょうか。逆にこういう人は難しいんじゃないかという人がいたらお伝えした方がいいと思うんですけどいかがですか?

水本:僕がなぜできたのかというと自分が重工の中で異端だったからだと思います。全体を見てやるという人や周りをみて出すぎないようにしている人、自分を抑えている人は結構いると思っていて、それは本人の性格にも起因するかなと思います。僕と同じように三菱重工からチャレナジーに転職してきた方がいるんですけど、最初は業務に向かう姿勢も控えめで、どこまで自分の責任でやっていいのかとか、どれぐらいの職務範囲なのかけっこう気にされていたんですけれど、実際に一か月くらい働いてみてそのような制約が何もないんだと気づくと、のびのびと積極的にやっていけるようになったなというのは感じています。逆に向いていない人というのも確かに存在すると思っていて、それは自由にやっていいよと言われると逆に動けなくなる人かなと。マニュアルがないと動けないというか。そういう人は向いていないというよりも、その殻を破れるかどうかがベンチャーで活躍できるかどうかの分かれ目かもしれないですね。

永田:会社の周りで、何%ぐらいの人がベンチャーに行ったほうが幸せかもなと思いました?

水本:5~10%ぐらいの人だと思います。サラリーマンちっくに上司や周りの空気を読んで仕事をすることのほうに長けている人もいましたし。そういうことが得意な人はそこがベストだと思います。自分が正しいと思ったことや、これがこの事業にとっては一番いいと正直に言えるいわゆるベンチャー向きの人は周りを見ていて5~10%ぐらいでしたね。

永田:ありがとうございます。北畠さんはもともとベンチャーにいたと思うんですけど、ニューロスペースに入る前と入った後で、不安や働き方の違いなどありましたか?

北畠:そうですね、ニューロスペースは創業2013年で、4年ぐらい代表が一人でやっていた時期があって、2017年に私がジョインしたタイミングでもうひとりCTOも入ってきたので、ちょうど次のフェーズに加速していこうというタイミングでした。人の紹介で出会ったので、お互いのことをよく知っているわけでもなかったし人リスクというものはありましたね。合う合わないってけっこう大事と思いますし、合わないとなれば致命的ですから、本当にこの人と価値観を合わせて動いていけるのかな、走っていけるのかなという不安はありましたね。あとはやっぱり、前職はベンチャーとは言っても上場してましたから会社としてはちゃんとしていて基盤がありましたので、本当にゼロから自分たちで作れるのか、本当に裁量を持った時に最大限成果を出せるのかという点については不安というよりも頑張らなきゃなあという風に思っていました。

永田:実際ゼロから作れました?

北畠:どうでしょう、成果として語るにには、ちょっとまだわからないです(笑)

自分の得手不得手もあると思いますが、どれも新しいことなので楽しくはありましたね。先ほどの手触り感じゃないですけど、例えば法務や経理などあらゆる管理業務を仕業の先生と直接やり取りすることは前職ではなかったことですし、こないだ5月ごろにシリーズAが終わったんですけれども、代表の小林も私もファイナンスのバックグラウンドほぼゼロの中でなんとか頑張ってやりましたし、そうやって新しいことをやりぬける環境ではありますので要は「楽しければOK」かなと。

永田:ベンチャーだと特に法律とか会計については専門家を社内に置かないことが多いので、必然的に自分たちでやらなくちゃならないことが多いんですけれど、頑張って勉強すればほとんどはキャッチアップできるかなという感覚はありますよね。自分の手元にない知識やノウハウがついてくるという点ではひとつの面白さなのかなと思います。


『入ってみるまでわからないメンバーとの相性』

永田:北畠さんが社長やメンバーとの相性について言及してくださいましたけど、これってかなり重要ですよね。入社前にどこまで突き詰めていらっしゃいましたか?

北畠:前提としては私がすごく信頼する人が推す人だからそこは間違いないだろうと。代表の小林もその人にすごくお世話になっていたので、お互いに信頼している人がいいと言っている人だから必然的にいい関係になるに違いないという前提がありました。とはいえ、不安は不安なので、一緒に参画するCTOと小林と私の3人で2カ月ぐらい毎週か隔週ぐらいの頻度でディスカッションして、お互いの相性を見て、これはやれそうだねとなったのが当時リアルテックファンドさんに出資いただく直前ぐらいでしたね。そうして永田さんのところにプレゼンに行ったという経緯でした。

永田:私がニューロスペースに関して如実に体験したのは、テックベンチャーというのは一人人間が入るだけでこんなに変わるのかということでしたね。戦闘力が全然違うんです。誰かひとりが入るだけで会社が大きく変わっていく。一人が入ることのインパクトがすごく大きいんです。

永田:神尾さんは社長とどうでしたか?

神尾:AMIの社長は小川という医師なんですけれども、小川とは転職の面接のときに話しただけです。それからは普段話していく中で小川の事業に対する想いは本物なんだなと思いました。彼の思考回路にも親近感を覚えて、相性は良さそうというのは感じました。もちろん細かい部分はあわない点もありますが、事業をやっていくという点ではお互いに同じ方向を向いてやっていけるだろうと感じました。


中編に続く

★記事に関するご感想、ベンチャーへの転職に興味を持たれた方は藤井(akitaka.w.fujii@euglena.jp)までご連絡ください。

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